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2009年8月5日水曜日

今日、ふと思ったこと・・・ECOタイヤと事故

 ここのところ雨が降るととたんに事故が増えているような気がします。雨が降ると当然スリップしやすくなるのは知っての通りですね。降り始めは路面の埃、油分が浮き油に乗るようなイメージでスリップしやすくなります。まとまった雨になるとハイドロプレーニングで接地しなくなりコントロールを失いやすくなります。
 安全運転でよく言われることは速度を落として走りましょう、ですがなかなかできませんよね?僕ら競技ドライバーはどこに気をつけるかというと、絶対速度を落とすのではなく(あくまでイメージね)動作速度をその条件に合わせる、ということです。ウェット性能はドライ性能より落ちますがそこまでの速度に落とすだけではなくGを急激に与えないようにすることです。速度が遅くても急のつく動作は必ずコントロールを失います。ウェット状況も舗装の質、経年変化、排水で凄く変化します。イメージ的に走行速度を落とさないようにするのであれば、その刻々と変化する状況に対応したドライビングの変更をしなければいけないということです。公道だと他車、人など思いもよらない障害物が出てくるかもしれません。そこも読まなければいけません。
 次に思ったのがタイヤです。ぼくの社用車には今、はやりのECOタイヤがついています。前のブログにも書きましたが燃費も向上、ドライグリップも上々と。で、ウェットはどうかというとまあまあ良好です。でもここのところのゲリラ的豪雨で分かりました!ドライからウェットへの性能の変化が急激すぎるのです。ドライではそこそこのグリップを出すものが、雨が降ったとたん安物タイヤ的なグリップの低下になるのです。雨が降るとグリップ性能、トラクション性能がおちるのは当たり前ですが、その差が大きくなお且つ急激なのです。感覚的には晴れ用レーシングタイヤを使っていて突然に雨が降ってきたときに感じるシビアさくらい違います。全ての動作(ブレーキングの強さ、距離、ステアリングを回す速度等)を4割くらい落としてやらなければ危険を感じます。
 一般レベルドライバーでは即座にドライビングスタイルを変更できる能力は少ないと思います。事故の増加の原因は路面状況の変化への順応能力の乏しさとコントロールの難しいECOタイヤのせいではないかと。
以上、今日ふと思ったことでした。

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